About
名前に宿る物語を
世界でひとつの宝物に
1枚、1枚に魂を込めて
「3人目の子どもが産まれたから、命名書を書いてくれない?」
10年前、友人の依頼で書き始めた命名書。
『せっかくなら、少し変わった作品にしたい』 と、私なりのアレンジを加えた作品を作ったのが始まりでした。
その後、友人のお知り合いにご縁が広がり、SNSやハンドメイドサイトを通して多くのご注文をいただくようになり、3,500人以上のお子さまの命名書をお作りしてきました。
そんななか、今でも忘れられないお客様がいます。
産声を上げる前に虹の橋を渡ってしまった赤ちゃん。命が宿った証を残したいと、命名書を依頼してくれました。
当時は色やイラストを添えないシンプルな作風でしたが、墨一色で仕上げた作品が腑に落ちず…悩んだ末、お名前のそばに虹の色を添えることにしました。
「不快に思われたらどうしよう…」そんな不安もありましたが、作品を気に入っていただき感謝の言葉をいただきしました。
『赤ちゃんと過ごした日々の愛おしさをいつまでも…』
『お母さんのおなかで過ごした温もりに包まれながら、安らぎのときを過ごしてほしい』
そんな想いを込めて作り上げた作品。
命は当たり前に授かるものではないし、その命を親御さんもお子さまも大切にしてほしい。
そして、一児の母でもある私は、名前を授けたときの想いを忘れず、子どもにたっぷりと愛情を注いでいかなくてはと、改めて感じました。
このできごとから、 単純に名前を書く作家ではなく、ご両親の想いにしっかり寄り添い、育児のお守りとなるような作品を残していこうと心に決めました。
健やかな心根を育む架け橋となれたら
私には14歳の娘がいます。
娘が産まれた当時は、命名書を残したり、ニューボーンフォトを撮ったりする人は少なく、
産院でもらったノートの1ページにあった命名の記録を残していました。
数年後、私が命名書を制作する光景を目にするようになると、いつの日か「私の命名書もほしい」と言うようになりました。
ご注文を優先して作っていたので、娘の作品には手をつけられず、そうこうするうちに1年が経過。
「今さら喜んでくれるかなぁ?」と心配でしたが、10歳のB.D記念に命名書をプレゼントしたところ、想像を超えるリアクションで、今まで贈ったどの誕生日プレゼントよりも嬉しそうでした。
自分の名前を日頃から目にする環境は、「両親から愛されている」という自覚や自信につながり、自分を好きになったり、認めたりできる要素のひとつになるのかもしれない…。最近は、そんなことを思うようになりました。
そして、自己愛が生まれ、心に平和が生まれる。家族やまわりの人も大切にできるような、優しい心根も育まれる。
お花を飾るような感覚で、命名書を飾っていただくことで、好循環が生まれるきっかけになってくれたら嬉しいです。
「平和な未来を育む種」のような命名書を作りその循環を世に広げていくこと。
恐れ多いですが、 これこそが私の使命だと思い、日々の制作に取り組んでいます。
Profile
これまでの経歴
命名書画家 つむぎ
書道歴30年。雑誌&モバイルサイト企画編集、子育てママ向けメディアのライターなど、編集・執筆業に約15年携わる。
2017年からは命名書画家に転身。命名書制作実績は3,500名以上。
フォロワー数6,000人超のインスタグラムでは、
作品やお子様の写真とともに名づけのエピソードも多数掲載中。
【実績】
●世界ユネスコ無形文化遺産「妙見祭」題字
●アウトドアブランド「テンマクデザイン」題字
ほか、書籍、店舗、ブランドロゴを揮毫。
【趣味】
韓国ドラマ鑑賞、フィギュアスケート観戦、街歩き